点滴事故の予防 投稿者:WANT 投稿日: 3月31日(月)22時45分26秒 私は看護事故の被害経験を持つ者です。最近になってようやく医療事故の報告が義務付けられる等医療界が自分たちの過ちを認める方向に進んできた事はとても喜ばしい事であり、これも良識ある多数の医師、看護師の方々のご尽力による物と感謝いたしております。私のような被害者をこれ以上生み出さない為にも医療の一層の安全性向上を願う者です。ところで、毎日のように医療事故が報道される中で、点滴ミスによる痛ましい事件が後を立ちません。当事者である看護師の方々はこのことについてどのように対策を取っていらっしゃるのでしょうか?以下私のような素人から見た疑問点を書きますのでご意見をお願い申し上げます。(点滴事故の特色)1)多くは看護師の単独作業である。2)たいていの場合過失が明白3)死亡事故報告多数(ひどい事例では投薬後数分で意識を失う等)4)これだけ多くの死亡事例が報告されているのに大半は看護師の過失で片付けられ医療システムとしての安全策が見えてこない。(看護師さんへの質問)Q1:より安全性の高い点滴(静注)作業の為、どのような工夫=事故防止策をとっていますか?Q2:看護師単独作業であることに不安はありませんか?本来医師等との共同作業であれば単純なミスは相当数防げるはずなのですが、何故共同作業化を採用しないのですか?Q3:患者に対して静注の効用と危険性を正しく伝えていますか?(投薬のインフォームドコンセント)その上で他の投薬方法を提案できないのですか?死亡事故が発生している以上、私だったら他の投薬方法の選択肢が欲しいと思います。10年前と同じ方法で点滴を行い、同じミスを犯し同じように患者の生命を危険に晒しているとしたら、患者の生命軽視(蔑視)とは思いませんか?。(点滴事故防止アイデア)素人の思いつきですが1)点滴を減らす=入院するとすぐに点滴をされるケースが多く見受けられますが、本当に必要なのは全体の何割程度でしょうか?点滴は患者の行動範囲を規制するデメリットも有りますし点滴を減らせば点滴事故も必然的に減るはずです。2)他の投与方法の採用=質問の3にも書きましたが、即効性と血中濃度コントロールのし易さがあるとしても死亡事故が発生している以上他の投薬方法を検討し、静注を最小限に抑える事は必要ではありませんか?3)消毒薬等の染色=時々消毒薬等を静注する事故がありますが、染色(たとえばブルー等明確に識別できる色)してしまえばミスも防止できるのでは4)カラーシリンジの活用=よく事故防止対策としてカラーシリンジでの誤薬防止を採用している病院がありますがそれだけでは事故は発生してしまいます。いっそのこと病室内に“赤色の注射器には消毒薬等が入っており患者様に注入することは絶対にありません。万一そのような状況になりましたら投薬を拒否し主治医か看護上位者又はリスクマネージャーにご連絡ください”等と表示してしまえば看護師のミスを患者さんが救ってくれます。ミスをいちばん恐れているのは患者さん自身ですから。5)薬剤知識の向上=悲しい事ですが医師の指示受けミス(勘違いではなく理解できていない)による事故も発生しています。薬剤に関する知識の向上も必要では?6)点滴実施時のダブルチェック=点滴事故で看護師だけが責任を問われたT大学病院の事故防止マニュアルには薬剤準備&混注までは医師と看護師のダブルチェックが書かれていますが、肝心の点滴作業は担当看護師単独と定められています。点滴などの場合、患者氏名、薬剤の種類、投薬ルート、滴下速度&量、投薬の間隔など多くの確認点があるので単独ではミスは防げません。以上勝手なことを書きましたが“人出が、経費が、患者の不安が・・・等”とできない理由を並べ立てる前に、人命に優先される事は無いとの考えにたって行動を起こしていただきたいと思います。注)長くてすいません。このサイトでの真剣な取り組みは大変勉強になります。だれにでも安全な医療が提供される日が一日でも早くくることを願っています。
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